雑誌『三曲』とは?

1921年から1944年まで東京で発行された、三曲(地歌・箏曲・尺八・胡弓の音楽の総称)専門家と愛好者のための雑誌でした。

編集主幹は、尺八師範の藤田鈴朗(本名:藤田俊一)でした。本誌には、三曲師匠の芸談や論評、研究者による寄稿、藤田による多種の記事が掲載され、時には楽譜が載ることもありました。各号の末尾には、演奏会の予告や報告、演奏家の活動が詳細に分かる彙報欄が設けられ、当時の三曲界の動向が活き活きと写し出された、内容充実の雑誌でした。読者は北海道から九州に及び、外地と呼ばれる日本の植民地(朝鮮、台湾など)でも購読されていた形跡があります。

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『三曲』基礎データ
『三曲』 編集主幹:藤田俊一(筆名:鈴朗)
      発行:美妙社(東京都小石川区原町十)
     創刊号(1921年7月)-終刊264号(1944年5月)
     休刊(1923年10月、12月、24年1月-6月、43年1月、10月、44年3-4月)

ファイルには、雑誌『三曲』の出版情報、本文や付録の頁数をまとめています。
記事の目次については、「『三曲』総目次・索引」が別に出版されているので、
そちらをご参照ください。
『三曲』基礎データ2015_01.pdf
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